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イッカクの長い角のように見えるものは、実際には何でしょう?
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解説
イッカクの角のように見える部分は、上あごに生えている左側の犬歯が顎の先から前方へ伸びたものです。オスは生後2、3歳ごろになると上あごの左側の歯が顎を突き破って伸び始め、反時計回りにねじれながら最大3メートル近くまで成長し、重さは9キログラムを超えることもあります。これは硬くなった鼻毛が伸びたものではなく、あくまで歯であり、鼻の穴とは無関係です。イッカクには背びれ自体が存在しないため、背びれの骨が変化して突き出たという説明も成り立ちません。また頭は丸みを帯びてくちばしがほとんど無い形をしており、口先が伸びてできる構造も持たないため、くちばしの一部という説明も当てはまりません。この牙は主にオス個体で発達し、同種のオス同士で牙の長さを比べて優劣を確かめたり、メスが相手を選ぶ手がかりになったりするほか、周囲の変化を感じ取る感覚器としても働くとみられています。まれにメスにも牙が生え、オスで牙が2本そろう例も記録されています。
情報確認日: 2026年7月25日