文化・芸術
ふつう
奈良県にある法隆寺の建物群が世界的に注目される最大の理由は何でしょうか?
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解説
法隆寺の一部の建物は7世紀後半から8世紀初めにさかのぼり、現存する木造建築としては世界でも最古級です。木は腐りやすく火にも弱いため、千年を超えて建ち続けている例は世界的にきわめて珍しく、木造建築の歴史を語るうえで欠かせない存在になっています。日本でいちばん高い塔は法隆寺の五重塔ではなく、京都の東寺の五重塔です。伽藍は石造りではなく木造で、そこが価値の中心です。金堂の壁画は1949年の火災で大きく損なわれており、全て現存しているわけではありません。柱の中ほどをふくらませたエンタシスや、雲形の組物といった細部には、大陸から伝わった技法が色濃く残っています。境内は西院と東院に分かれ、五重塔と金堂が並び立つ西院の配置は、左右対称を崩した独特のものです。焼失と再建をめぐる議論が長く続いた建物でもあり、年輪の測定によって古材の年代が絞り込まれてきました。
出典: UNESCO World Heritage Centre
情報確認日: 2026年9月4日