歴史
かんたん
古墳の周囲などに並べられた埴輪が特に見られる時代区分はどれでしょう?
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解説
埴輪は、古墳の墳丘や周濠の堤に立て並べられた土製品で、円筒埴輪と、人物・動物・家・武具などをかたどった形象埴輪の二種類に分けられます。円筒埴輪のもとになった特殊器台・特殊壺は弥生時代末期に吉備地方で使われていましたが、これが古墳出現期に大和地方に取り入れられ、古墳時代前期を通じて円筒埴輪へと変化していったため、弥生時代はあくまで埴輪の前段階にあたる時代であり、埴輪そのものが古墳を飾るようになったのは古墳時代からです。埴輪は3世紀後半から6世紀後半にかけて前方後円墳とともに造られ、古墳の造営が下火になっていく飛鳥時代や、都と寺院が中心となる奈良時代にはすでに姿を消しており、これらの時代を代表する遺物として埴輪を挙げることはできません。古墳の周囲に埴輪を並べる風習は、当時の葬送儀礼や被葬者の権威を示す仕組みと結びついており、古墳という墓の形式そのものと切り離せない点に埴輪の時代的な特徴があります。
出典: 堺市「第1章 古墳と埴輪」(百舌鳥古墳群 世界遺産)
情報確認日: 2026年7月26日