タペストリーの基本的な特徴として正しいものはどれ?
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解説
タペストリーは経糸を張った上に色の違う緯糸を部分ごとに往復させて通し、経糸を完全に覆い隠しながら模様や絵柄を織り出す技法で作られる装飾用の織物です。緯糸が布の端から端まで通らず特定の区画だけを往復する不連続緯糸と呼ばれる織り方によって、絵画のような複雑な図柄を布面に表すことができます。素材は入手しやすく染色しやすい羊毛が経糸緯糸ともに中心で、細部の陰影や深みを出したい部分には絹も使われます。誤答にある食器は粘土を焼いて作る陶器であり織物とは無関係で、彫刻は氷などの塊を削り出す立体造形であって糸を織る技法ではなく、音符だけの文学作品という表現も楽譜や文章を指すものであって織物の技法とは全く異なる分野です。織り手はカルトンと呼ばれる原寸大の下絵を見ながら作業を進め、経糸を垂直に張る織機で織る場合は下絵を鏡に映して反転させ、完成品が正しい向きになるよう工夫していました。ヨーロッパでは14世紀後半から18世紀末にかけて壁掛けとして盛んに制作され、ヘンリー8世は自身の複数の宮殿に2000枚ものタペストリーを所有していた記録も残っています。
出典: What is tapestry? (Victoria and Albert Museum)
情報確認日: 2026年7月26日