買った本を読まずに積んでおくことを表す日本語として広く知られるのはどれでしょうか?
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解説
買った本を読まずに積んでおくことを指す言葉が積読です。明治期の俚諺辞典には「積んで置く法のつゞまりにて書籍を購ひて讀まず徒に積み置くをいふ」と記されており、本を買うだけで読まずに積み上げる状態を指す語であることが確認できます。乱読はジャンルを問わず手当たり次第に本を読むこと、速読は文章を短時間で読み進めること、音読は声に出して読むことで、いずれも本を読む行為そのものを指しており、本を読まずに積んでおく積読とは意味が正反対です。実際、明治34年の学燈という雑誌には「音読、黙読以外に、書物につんどくあり」という記述があり、当時すでに音読と対比される形でこの言葉が使われていたことが分かります。積読の使用例は江戸時代の書物にもさかのぼり、天明8年刊の千年草という小咄本には「つんどく」の語が記され、天保7年の随筆にも「積而置」に「ツンドク」とルビが振られた例が見つかっています。明治12年の雑誌東京新誌には「積讀先生」という表現も登場し、田尻北雷という人物による造語という説もありますが、江戸期の用例がある以上、明治の一人の造語と断定はできません。
出典: 国立国会図書館 レファレンス協同データベース「「積読」という言葉はいつから使われているのか」
情報確認日: 2026年7月27日