歴史
ふつう
平安時代に発達し、唐絵に対して日本的主題や様式を表す語として使われたのは何でしょうか?
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解説
やまと絵(大和絵)は平安時代前期に成立し、中国から伝わった唐絵や漢画といった外来の絵画理念や技法に対する語として、日本的な主題や様式を指すようになりました。宮中行事や四季の風物、物語世界を描いた屏風絵や絵巻がその代表で、後の源氏物語絵巻などの隆盛にもつながっています。南画は江戸時代に中国の南宗画の影響を受けた文人たちが描いた様式で、大和絵とは逆に中国風の主題や筆法を志向した点が異なります。狩野派は室町時代に興った絵師集団で、大和絵と漢画を組み合わせる和漢兼帯を特色とした画派であり、唐絵と対をなす語である大和絵そのものではありません。琳派も江戸時代初期に俵屋宗達らが興した装飾的な画派で、成立の時代も性格も大和絵とは別物です。大和絵は単に日本で描かれた絵という意味ではなく、外来文化を取り込みながら日本独自の美意識を形づくっていく過程を示す概念として重要です。
出典: 東京国立博物館 特別展「やまと絵-受け継がれる王朝の美-」展覧会情報ページ
情報確認日: 2026年7月31日