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日本語の音便で、「書きて」が「書いて」になる変化は一般に何音便と呼ばれるでしょうか?
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解説
「書きて」が「書いて」になる変化はイ音便と呼ばれます。東北大学の博士論文「動詞の音便の方言学的研究」は、山田孝雄が整理した音便の四分類のうち、イ音便とウ音便は子音が脱落することで生じる現象であり、撥音便と促音便は別の音に置き換わることで生じる現象だと説明したうえで、カ行動詞「書く」に「て」がつくと「書いて」というイ音便形になることを示しています。撥音便は「読みて」が「読んで」となるように語尾が「ん」に置き換わる変化で、子音がそのまま消える書いての変化とは仕組みが異なります。促音便は論文が挙げる「取りて」が「取って」となる例のように語尾が小さい「つ」に置き換わる変化で、これも母音が残る書いてとは別の現象です。ウ音便はイ音便と同じ子音脱落型ですが、論文は共通語の「買った」に対し方言で「買うた」となる対立を示しており、ハ行の動詞に多く現れる点で、カ行動詞「書く」がイ音便になる場合とは行が異なります。
出典: 坂喜美佳「動詞の音便の方言学的研究―サ行イ音便を中心として―」(東北大学大学院文学研究科 博士論文)
情報確認日: 2026年7月31日