次のうち、日本で作られた漢語、いわゆる和製漢語として知られる語はどれでしょう?
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解説
「電話」は、西洋で生まれたばかりの新技術を指すために日本で新しく作られた言葉です。電話は1876年に米国のベルが発明し、日本では翌1877年に工部省が電話機を輸入して研究を始め、その後逓信省が試験を重ねたうえで明治23年に東京と横浜の間で電話交換サービスを始めました。それまで日本語にはこの技術を表す言葉自体が存在しなかったため、電気の「電」と話すことを表す「話」を組み合わせて「電話」という新しい熟語が作られました。これに対し「皇帝」は紀元前221年に秦の始皇帝が初めて名乗って以来、中国で古くから使われてきた称号で、日本で近代に生まれた語ではありません。「経済」も古い漢語で、隋の王通が著した『文中子』に見える「経世済民」を略した言葉であり、日本でも江戸時代には太宰春台の『経済録』で「天下国家を治める」意味ですでに使われていました。「文化」も中国古典に由来する語で、『大漢和辞典』では刑罰や威力を用いずに人民を教え導く「文治教化」の意味と説明されています。経済や文化は西洋の概念に合わせて意味を絞り込んで使い直された古い漢語であるのに対し、電話はそもそも日本になかった技術のために漢字を組み合わせてゼロから作られた点で、和製漢語の中でも特にわかりやすい例といえます。
出典: 総務省 昭和48年版通信白書 第1部第1章第2節2「電話」
情報確認日: 2026年7月31日