文化・芸術
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金継ぎで、割れた器の接着や補修の基本材料として用いられるものは何でしょう?
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解説
金継ぎは、割れたり欠けたりした陶磁器を漆でつなぎ合わせて接着し、継ぎ目を金や銀の粉で彩色して仕上げる、日本独自の伝統的な修復技法です。使われる漆は、ひとたび硬化すると溶かす溶剤がないほど強い接着力を持つ天然樹脂塗料で、器の傷を隠すのではなく景色として生かす発想と結びついてきました。膠は動物の皮や骨を煮出してつくる接着剤で、日本画の顔料を紙に定着させたり掛軸を表装したりする用途に使われるもので、陶磁器の接着には用いられません。蜜ろうはミツバチの巣からとれる蝋で、木工品の艶出しやろうそくの材料であり、接着剤としての強度は漆に及びません。松脂は松の樹脂を精製したもので、弦楽器の弓に塗る滑り止めなどに使われますが、金継ぎの接着材料ではありません。千利休の茶の湯とともに広まった金継ぎは、割れた茶碗の傷跡に金の彩色を施すことで、暗闇に光る雷や黄金色の川のような新たな景色として楽しむ独自の美意識に支えられています。
出典: 割れたり欠けたりした陶磁器を生かす「金継ぎ」(内閣府大臣官房政府広報室 Highlighting Japan 2020年8月号)
情報確認日: 2026年7月26日
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