文化・芸術
ふつう
絵巻物を鑑賞するとき、一般的にはどの方向へ少しずつ開いて見ていくでしょう?
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解説
絵巻物は、ことばと絵を右から左へと交互にくり広げながら鑑賞されてきました。右手で見終えた部分を巻き取り、左手で新しい場面を開いていく動作によって、物語が右から左へ進んでいきます。左から右へは現代の横書きで文章を読む方向であり、縦書きを基本とする伝統的な日本語の書字方向とは逆になるため誤りです。下から上へは、絵巻が横長の紙を横方向に巻いた形状であることと合わず、上下に開閉する動きは生じません。中央から外へも、物語が一方の端からもう一方の端へと連続して展開する絵巻の構造には当てはまらず、途中の一点を起点に左右へ広げていく見方はされません。絵巻では詞書と絵が交互に配置され、読み進める動作そのものが場面の時間的な流れを表す点に、この芸術形式ならではの特徴があります。
出典: 奈良国立博物館「絵巻にしたしむ」
情報確認日: 2026年7月26日
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