歴史
難しい
楔形文字解読の重要な手がかりとなった、イランにある碑文はどれ?
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解説
ベヒストゥン碑文は、紀元前521年にダレイオス1世の命により、現在のイラン西部ケルマーンシャー州の岩壁に刻まれた碑文です。古代ペルシア語、エラム語、バビロニア語の3つの言語で同じ内容が記されており、約1200行にわたってダレイオス1世が反乱を鎮圧して帝国を再建した経緯が語られています。同一内容が複数の言語で並ぶという性質が、19世紀に楔形文字を解読する手がかりとなりました。ロゼッタ碑文は同じ発想で解読の鍵となった資料ですが、刻まれているのはエジプトの神聖文字とデモティック、ギリシア語で、対象は楔形文字ではなくエジプト文字です。ナルメルの石板もエジプトで作られた儀式用の石板で、文字解読の手がかりとして使われたものではありません。死海写本群はイスラエル周辺で見つかったヘブライ語やアラム語の写本群で、こちらも楔形文字とは無関係です。楔形文字という同じ文字体系の解読に直結した資料である点が、ベヒストゥン碑文だけの特徴です。
出典: UNESCO World Heritage List: Bisotun
情報確認日: 2026年7月26日