日本語の連濁で、「手紙」が複合語の後ろに来るときに起こりうる変化として最も自然なのはどれでしょうか?
💡 選択肢を選ぶと正解と解説が表示されます。ランダム10問プレイに進むとスコア・ランキングに記録されます。
解説
手紙はもともと「て」と「かみ」が結びつき、複合語の後部要素の語頭が濁る連濁によって「かみ」が「がみ」に変わってできた語で、すでに「が」という濁音を内部に含んでいます。複合語の後部成素にすでに濁音がある場合は連濁が起こりにくいというライマンの法則があるため、手紙がさらに大きな複合語の後ろに置かれても、通常はこれ以上濁らずに「てがみ」のまま現れるのが最も自然な形です。「てかみ」は紙が手紙の内部ですでに「がみ」へ連濁したはずの部分を清音に戻した形で、実際の語形としては確認されません。「でがみ」は「礼手紙」を「れいでがみ」と読む例のように記録は残っているものの、この語自体も「れいてがみ」という連濁しない形の方が一般的だと研究で指摘されており、「でがみ」はライマンの法則の数少ない例外にとどまります。「でかみ」は前後の両方が濁る形で、用例は確認されていません。手紙を含む語の連濁の揺れは、ライマンの法則の例外を扱う国語学の研究で具体例として取り上げられています。
出典: 鈴木豊「ライマンの法則の例外について 連濁形「-バシゴ(梯子)」を後部成素とする複合語を中心に」(別府大学国語国文学 第46号)
情報確認日: 2026年7月31日