古典文法で、終止形が「あり」、連体形が「ある」となる動詞の活用の種類はどれでしょう?
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解説
ラ行変格活用は、あり・をり・はべり・いまそかりなど少数の語だけがラ行の活用語尾を持つ変格の活用で、終止形が「あり」、連体形が「ある」というように形が変わります。平安時代の動詞は、四段・上二段・下二段・カ変・サ変・ナ変のいずれも終止形が語幹に活用語尾の子音とウ段を添えた形になり、この点で互いに区別がつきませんが、ラ変だけは終止形がイ段の「り」になる点で際立っており、これが変格と呼ばれる理由の一つです。四段活用「書く」と上一段活用「見る」は、もともと終止形と連体形が同じ形をとる活用で、「あり」「ある」のように形が変わることはありません。下二段活用「受く」は終止形が「受く」、連体形が「受くる」となり形が異なる点ではラ変と共通しますが、これは行ごとに規則的なウ段どうしの対応であり、のちの時代に終止形が連体形に吸収されて現代語の一段活用へ整理された変化です。一方ラ変の「あり」は「ある」の形で現代語にも残る頻出語であり、終止形と連体形の食い違いを示す例として古文の授業で最初に取り上げられる代表格になっています。
出典: 坪井美樹「終止形連体形統合と二段活用の一段化」文藝言語研究 言語篇19号(筑波大学リポジトリ)
情報確認日: 2026年7月31日