文化・芸術
難しい
浮世絵版画で色をなだらかに変化させる摺りの技法は一般に何と呼ばれるでしょう?
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解説
「ぼかし」は、版木の上に水と絵の具とのりを置き、摺師が刷毛やバレンの加減だけで色の濃淡を作り出す摺りの技法です。北斎や広重の風景版画で空や水面に用いられ、平面的な版画に奥行きや空気感を与えました。同じ摺りの技法でも「見当」は版木に彫った溝に紙を合わせて色版のずれを防ぐための位置合わせの仕組みで、色の濃淡を作るものではありません。「空摺り」は絵の具を使わず版木に紙を直接当ててバレンで押し、紙面に凹凸だけを写し出す技法で、こちらも色の変化とは無関係です。「裏彩色」は絹本の日本画で絵絹の裏側から彩色して柔らかな発色を出す技法で、木版画ではなく絵画の技法である点が「ぼかし」とは根本的に異なります。ぼかしは摺師の感覚だけを頼りに、彫師が彫った版木の上で毎回同じ濃淡を再現する高度な技術で、彫りと摺りの分業のなかでも摺師の腕の見せ所とされてきました。
情報確認日: 2026年7月31日
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