科学
ふつう
さびにくいステンレス鋼の性質に特に重要な元素として、一定以上を加えることで不動態皮膜を作りやすくなるのはどれでしょう?
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解説
ステンレス鋼は鉄にクロムを約10.5%以上加えた合金と定義されており、この量のクロムを含むと表面に酸素や水酸基が結びついた厚さ数ナノメートルの不動態皮膜ができて内部の腐食を防ぎます。鉛やすず、銀はいずれもはんだや食器、装飾品などに使われてきた身近な金属ですが、鉄と結びついてこのような緻密で密着性の高い酸化皮膜を作る性質は持たず、ステンレス鋼の耐食性を支える主要な合金元素としては扱われません。この皮膜は引っかき傷などで一部が壊れても酸素があればすぐに再生される性質を持ち、鋼種ごとの耐孔食性を比べる指標にもクロムの含有量が使われるなど、クロムはステンレス鋼に特有の防食のしくみの中心を占めています。
出典: ステンレスの耐食性と腐食現象について - 日本ステンレス協会(JSSA)
情報確認日: 2026年7月26日